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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

加速的に上達する『お隣リソース理論』

理論・方法論

物事には、上達の速い人と遅い人がいる。
その差は、才能であったり、集中力や情熱だったりする。とはいえ、才能があるかどうか、集中力や情熱が傾けられるかどうかは、始めてみないと分からない。

実はもう一つ、上達に関与するものがある。それは、今まで培ってきた『リソース(資源)』だ。リソースは、予めあるかどうかが分かる。つまり、始める前から上達の速いことが予測できるのだ。このことについて、私の事例を元に説明したい。

 

 

加速的に上達する『お隣リソース理論』

私は仕事柄、企業の販促物のコピーを書くことが多い。ざっくり言えば、コピーライター業だ。
『文章を書く』という意味では、コピーライター業の他にも職種はいくつもある。小説家、作家、エッセイスト、作詞家、詩人、校正者、編集者などなど。どれも文章(言葉)を扱う仕事だが、その内容は異なる。とはいえ、文章の基本となる文法、語彙などは、言葉を用いる他の分野でも役立つ。

私は時々、エッセイや小説を書く。素人が書くよりもクオリティは高いと自負している。もちろん、エッセイなどは私の専門外の領域だが、今までコピーライターとして培ってきたリソースがあるため、素人よりも出来はいいし、早い段階でコツを掴む。

コピーライターが小説家に転身する例はよくあるが、これもやはり、今まで培ってきたリソースがあったからだろう。私がエッセイをすんなり書けるのも、コピーライターから小説家に転身する人が多いのも、やっていることは同じだ。リソースを活かせる、隣の分野に移動しているだけなのだ。
私はこの理論を勝手に『お隣リソース理論』と名付けた。

 

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このように、リソースを活かせる隣の分野に移動すれば、ゼロから始める人よりも格段に上達は速い。そもそもスタートラインが違うのだ。別の言い方をすれば下地が違うのだ。これを読んでいる人の中にも、私と似た経験をした人はいると思う。それを今度は、意識的にしてみるだけの話なのだ。
今回は特別にもう一つ、応用編を紹介しよう。

 

 

さらに上達を加速させる『ダブルリソース理論』

応用編とは、上達をさらに加速させる『ダブルリソース理論』だ。名前の通り、2つのリソースが関与する分野に移動するのだ。

私の事例を交えて説明したい。
私は16歳から、趣味で写真撮影をしている。後に文章を書くようになったのだが、実はこの2つのリソースがグラフィックデザインと親和性が高い。そのため、仕事でとても役に立った。

グラフィックデザインとは、コピーライターが書いたコピーと、カメラマンが撮影した写真を上手く配置するのが仕事だ。私は写真撮影とコピー制作のリソースが元々あったため、デザインを覚えるだけで、一人で3役こなせるグラフィックデザイナーになれた。もし、ゼロから3役こなせるグラフィックデザイナーを目指したら、大変な労力が必要だっただろう。しかし、リソースを活用できたお陰で、最短距離でグラフィックデザイナーとして収入を得ることもできた。

 

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リソースの効率化が、新たなリソースを効率的に生む

さて、話をまとめよう。
今まで培ってきたリソースを活かすには、「自分のリソースは何か?」「リソースを活かせる分野はどんな分野なのか?」と考え、新しい分野へ足を踏み入れる。そうすれば、新しい分野での技術が加速的に上達する。また、リソースの数によっては、さらに加速的に上達する。

この理論を展開していくと、リソースは次第に増えてくる。リソースが増えるほど、新たに関与できる分野も増え、上達も速くなる。

最後になるが、今回紹介した理論は、「自分がやりたいかどうか」「好きかどうか」を外している。読まれた人の中には、「リソースとか気にしないで、好きなことやりたいよ」と思う人もいるだろう。それはそれで構わない。ただ、こういう理論もあるのだと知っておいても損はないだろう。

もし、この理論が気に入ったなら、一度、自分のリソースについて考えてみてはどうだろうか。