読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

凡人の戦略 | 才能のある人に凡人が勝つ為には何をすればいいのか

理論・方法論

「文才がありますね」と、最近人に会うとよく言われる。
それを言われるたび「そんなことはない」と否定するのだが、なかなか信じてもらえない。しかし、それはある意味仕方がない。人は、結果だけを見て、それまでの過程(努力)を見ようとしない。結果だけを見れば、才能があるように思えてしまう。
私は文章を上手く書こうと陰で努力を続けてきた。しかし、それを表だって伝えることはしていない。今回初めて文章で書き記そうと思う。

 

 

私がしてきた文章上達のための努力

私が文章上達のためにしてきた努力は、主に一つ。
気に入った著者やライターの文章を書写する。それだけだ。これが大いに役立った。しかし、『言うは易く行うは難し』で、これを教えたところで実行する人は少ない。何人かに教えてきたが、実際にやってみたと報告をくれた人は未だに一人もいない。それだけ地道な作業なのだ。いい機会なので、私が実際に書写した紙をお見せしよう。

まず、私の師匠である小阪裕司氏の著書『招客招福の法則』と『招客招福の法則〈2〉』だ。これらの書籍を書写するようになって、小阪氏の考え方がより一層理解でき、短文で伝える文章術を身体で学ぶことができた。

 

f:id:fukaihanashi:20131122191717j:plain



続いては、HNKが発行している『美の壺)』シリーズの本だ。
私が美について書けるようになったのは、『美の壺』シリーズの本をほぼすべて買い集め、それを書写したからだ。

 

f:id:fukaihanashi:20131122192111j:plain



他にも、何度も読みたい広告コピー物語のある広告コピーを書写した。
3年間書写し続けた結果、ようやく今の文章力に達することができたのだ。

 

f:id:fukaihanashi:20131122192726j:plain

(3年間に書写してきた紙)

 

私は昔から文章を書くのが苦手だった。作文を書く授業では、いつも最後まで居残って書いていたぐらいだ。作文で何かの賞を受章したことなど当然一度もない。そんな風だったため、以前から文才がないと自覚していた。そんな私が文章力を鍛えるには、毎日書写し続けなければならなかったのだ。
改めて言うが、私に文才はない。もし、そう思う人がいたならば、それは大きな誤解である。

 

 

凡人の戦略

才能のない人間は何をすれば良いのか。
「努力」と答える人は多いだろうが、30%程度しか合っていない。正解は、『効率的な努力をして、才能の影響が小さくなるフィールドで戦う』だ。
愚かな人は、『凡人でも、努力をすれば才能のある人に勝てる』と思っている。残念だが、それは間違っている。才能のある人間が凡人と同じように努力したら、凡人は負けるしかない。小学生でもわかる理屈だ。

凡人ができることは、まず努力のやり方で差をつけることだ。つまり、効率良く努力するのだ。1日30分練習するなら、効果的な練習をする。これに最大限頭を使う。私は効率的に努力する理論や方法論をいくつか編み出してきた。詳しい話は割愛するが、こういう工夫をしなければ才能の差を埋めることなど到底できない。

次に大事なのが、才能の影響が小さくなるフィールドで戦うことだ。才能のある人に正面切って挑むのは進んで負けに行くようなものだ。凡人は、自分のいる分野で才能のある人がやりたがらない、または、才能の影響が小さくなるフィールドはどこかを探してみるといい。勝機はそこにある。

このような話をすると「何だか逃げているようだ」と感想を持つ人もいるだろう。だが、それは違う。まず、あなたに教えておきたい事実がある。それは、『才能のある人は、才能のある人同士で潰し合う』だ。
絵描きであれば、絵描きとしての才能のある人同士が熾烈な競争を繰り広げ、一部の人しか生き残らない。『才能』は『呪い』でもある。才能があるが故に、才能を活かせる道しか選べない。これが唯一の弱点だ。

才能のある人間は、才能に呪わせておき、潰し合せておく。その間に凡人は、才能のある人がいないフィールドで実績や実力を積み、自分のポジションを確保しておこう。凡人は、勝てる分野で勝っておく。これが、凡人の戦略である。

 

 

安いプライドを捨てろ

私は来年、星新一賞に応募する(来年も公募していたら)。
もし私が、販促物の制作や添削を今仕事として営んでいなければ、賞に応募しようとは考えもしなかったはずだ。

今の私の仕事は、文才のある人間は絶対にしないだろう仕事だ。私は才能のある人と戦わず、お客様からお金をいただきながら文章力を鍛えてきた。これらをせずに、賞に応募しても、玉砕するだけである。私自身、先ほどから述べている戦略を実践しているのだ。

もう一つ事例を紹介しよう。
1年前、プロカメラマンの石田貴大氏にも同じ戦略を伝えた。彼には、スマホ写真講座を企画するように教えた。なぜ、スマホ写真がいいのかを次のように伝えた。「プロがスマホ写真を教えるなんて、プライドが許さない。まずこのフィールドには降りてこない」と。事実、石田氏以外、スマホ写真を教えるプロカメラマンはいなかった。その結果、彼は各地方の団体(主に女性がメインの)に講師として呼ばれるようになった。今では、毎月のように講座が開かれ、毎回満席になっている。

才能がない人は、凡人の戦略を取るべきだが、安いプライドが邪魔をして、それができなくなる。石田氏は、プロのカメラマンでありながら、私の言葉を信じてスマホ写真講座を開いてくれた。安いプライドを捨てたのだ。

凡人の戦略を実行するには、安いプライドを捨てる必要がある。これが、まず第一歩となる。

 

 

手に負えない凡人たち

凡人で一番手に負えないのは、「自分には才能がある」と信じている人だ。具体的には、『好きは才能』とか『努力ができるのは才能』と思い込んでいる人である。その結果、本当に才能のある人たちがいるフィールドに行き、永遠に勝てない勝負をし続ける羽目になる。自身を過大評価した凡人ほど、哀れなものはない。

もし自分が携わる分野にそんな凡人がいれば、「才能あるよ、君。頑張りな。マジで行けるって」と言って、おだてて蹴落とすだろう。自分の能力を客観視できない人は、間違いなく戦略を見誤る。

あなたは、類稀なる才能の持ち主なのか、それとも凡人なのか。
一度、真剣に考えて見てはどうだろうか。

 

 

紹介した書籍

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の話

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の話

 

 

招客招福の法則〈2〉商いの真髄がつかめる88の話

招客招福の法則〈2〉商いの真髄がつかめる88の話

 

 

何度も読みたい広告コピー

何度も読みたい広告コピー

 

 

物語のある広告コピー

物語のある広告コピー

 

 

 

関連記事