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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

地方再生の兆し | ご当地キャラ、ご当地アニメが今熱い

インターネット

地方の時代である。
のっけから意味不明な言葉に聞こえるかもしれないが、これからは地方が主役になるのだと私は言いたい。そして、私の推測は徐々にだが現実味を帯びてきている。
どのように地方に波が来ているのか。そして、なぜ地方なのかについてお話ししよう。

 

 

ご当地キャラがブーム

地方の活性化に一役買っているのがご当地キャラだ。
ご当地キャラを一躍有名にしたのは『ひこにゃん』である。愛くるしい表情が人気を呼んだ。

ひこにゃん ボールチェーンマスコット

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今最も有名なご当地キャラは『くまモン』だろう。くまモンが及ぼした熊本県への経済効果は1000億円とも言われている。また、くまモンの商標使用許可件数が破竹の勢いで伸びている。2010年に500件程もなかった許可件数が2013年には1万件を超えた。
この波に乗じて、他の都道府県もご当地キャラをPRの一環として活用している。47都道府県に最低1人(匹?)のキャラがおり、大なり小なり経済効果をもたらしている。
この勢いがずっと続くとは思わないが、ご当地キャラは今後も残り続け、地方のPR活動に一役買うだろう。

 

 

 

地方アニメが人気

地方を舞台にしたアニメも数多く存在している。
たとえば、金沢市湯涌温泉を舞台にした『花咲く いろは』だ。2011年4月~9月に放送された。
地元の旅館では、震災の影響によりゴールデンウィークの宿泊予約キャンセルが1500人近く発生した。しかし、アニメ放送の影響によって直前には全9旅館が満室となった。また、アニメの中の祭「ぼんぼり祭」を催したところ、約1万人が押し寄せた。

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME (DVD版)

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ほかにもある。岐阜県高山市を舞台にした『氷菓』である。十六銀行は、このアニメの影響で観光客が年間15万人増えたと推定し、経済効果は21億円と算出した。

ほかにも、『TARI TARI』や『たまゆら』などの地方を舞台にしたアニメはいくつもある。経済効果を狙って地方を描いたかは定かではないが、結果的に地域活性化に一役買った(もしかしたら、狙ったかもしれないが)。

富山県南砺市を舞台にした『恋旅~True Tours Nanto~』は違う。明らかに地域活性化を狙って制作している。
このアニメは、市が2000万円の予算を用意、2013年4月28日から放送・配信された。特筆すべきは、南砺市限定のエリア放送・専用スマホアプリのみでしか観ることができないという点だ。つまり、南砺市に行かないと観られない。2013年8月中旬には4000回のアプリダウンロードがあり、その数字はほぼ実際に訪れた人の数に近いとされている。


恋旅~True Tours Nanto~プロモーションビデオ - YouTube


ご当地キャラが経済効果をもたらしたように、ご当地アニメも経済効果をもたらしていると考えられる。各都道府県がこの事実に気づけば、県を挙げてアニメ作りに乗り出すかもしれない。

 

 

ご当地アイドル

2013年の人気テレビ番組と言えば、そう『あまちゃん』である。
『あまちゃん』もご当地アイドルを描いたドラマである。ご当地キャラと同様に、各地方にはアイドルがいる。私が住む広島にも『MMJ』というアイドルグループがある。


【公式】ギリギリ / MMJ - YouTube


ご当地アイドルは経済効果があると言えるほどの影響力はまだない。ご当地アイドルが経済効果をもたらした話も耳に入らない。しっかりとオーディションなどをして才能を発掘しプロデュースできれば、今まで以上に人気のあるご当地アイドルを育てられるだろう。
これから先、どう地方に影響を与えるかは未知数だが、いい効果を期待したい。

 

 

ネットが"場所”という呪縛を解いた

地方活性化の一役を担うのがネットである。
ネットの最大の特徴は「どこにいても誰とでも繋がる」だ。
ブロガーやアフィリエイターはネットが生んだビジネスと言っていいだろう。アフィリエイターはここ10年で30倍にも増えているようだ。ブログなどで他人の商品を勧めたり、広告掲載したりして収益を得るため、商品を発送するといった手間がかからない。文字通りパソコン一台で仕事ができる。

かくいう私も、広島県安芸郡(群だぜ、群w)という田舎で仕事をしている。にもかかわらず、全国の中小企業から仕事の依頼が入る。連絡はすべてメールと電話で済ませている。
私の周りでも地方にいながら全国を対象に仕事をしている人は珍しくない。

地方にいても全国相手に仕事ができるようになったのは、ネットが"場所”という呪縛を解いてくれたからだ。わざわざ生活コストを上げてまで東京に行く必要がない。

 

 

東京に行くメリットが薄れている

不景気なのは地方も東京も変わらない。
今後もコンピューター化や機械化が進み、仕事というリソースは日に日に減っていくだろう。最近話題の3Dプリンターは、これから多くの産業を殺し、労働者から仕事を奪っていくだろう。このように私たちが便利になればなるほど仕事はなくなっていくのだ。この流れは止めようがない。
これからも確実に就職率は悪くなるだろうし、収入が増えることはないだろう。最近は、副業を認める企業も増えているようだが、言ってしまえば、給料を上げられない代わりに用意した代替案なのだ。

元々東京で生まれ育った人が地方に移り住む必要はないが、地方で生まれ育った人が東京に出る理由もなくなってきている。「東京に行けば仕事がある」は過去の話になりつつある。

雑誌『ターンズ』がある。
元々はリタイア後の団塊世代をターゲットにしていた雑誌だったが、東日本大震災以後、若い世代にも移住希望者が増え、ターゲットを見直したそうだ。少しずつだが、若者の都会離れと地方移住が始まってきている。

TURNS(ターンズ) 2014年1月号 VOL.7

TURNS(ターンズ) 2014年1月号 VOL.7

 



私と違った視点で地方の時代を語っている人がいる。家入一真氏だ。
彼のコメントを一部引用しよう。

僕にとっては日本、特に地方がいま超面白いて熱い。
理由は少子高齢化の問題。今後先進国を覆うこの問題の先端を行ってるのが日本の地方。つまり地方でこの問題に取り組むことが、他の先進国に対するロールモデルになり得るということ。不謹慎かもしれないけど、この問題に真っ先に取り組めるってのはある意味エキサイティングだよね。

ソース元:海外より日本の地方が面白い


日本が抱えている問題を逆に「先端を行っている」というのは面白い視点だ。家入氏の言う通り、この問題を解決できれば世界初成功モデルとなるだろう。
地方について熱く語る家入氏のことだ、きっと地方を元気にする方法を考えているのだろう。と思いきや、都知事選に出馬しているやないかw


もう一人、面白い視点で地方について語っている人がいる。
ブロガーのイケダハヤト氏だ。彼のブログの記事を引用する。

東京での暮らしは正直、ぼくら世代にとってはキツすぎます。特に家賃負担。年収の30%が家賃に消えている人も少なくないでしょう。知り合いのワーキングカップルは、家賃に毎月15万円を費やしています。敷金礼金更新料考えると、年間200万円近いコストです。

 

東京で普通に暮らしていると、モノを「買う」のが当たり前なので、生活しているだけでお金が流出していきます。流出を補うためには、頑張って働く必要があります。そうして否応なく、消費社会に組み込まれていくのが都市の生活です。都市というのは、一度うつ病にでもなり、収入が途絶えてしまったら、すぐに貧困状態に陥ってもおかしくない空間です。

(中略)

稼げなくなったらサクッと移住しますよ。無理して身体を壊したら本末転倒ですから。「逃げる」ための下調べ、人脈づくりにも時間を割いていきます。

ソース元:「いざとなったら、地方に移住すればいい」という「逃げ道」を持とう : イケハヤ書店

 
「逃げ」のための地方というのは、とても重要な視点だ。仕事がなく、または収入が少ないにもかかわらず、生活コストの高い東京に住む意味はない。「逃げ」はカッコ悪く思うかもしれないが、何処で撤退するかは最も重要な戦略でもあるのだ。引くことを知らない人はいつか破たんする。
これから先、東京に仕事がなく地方へ逃げてくる人は増えてくるだろう。

 

 

ネットの恩恵を象徴していないネット長者たち

話は少し反れる。
ネットで一躍有名になった人の多くは、なぜかヒルズに住みたがる傾向がある。最近話題の与沢翼氏などがそうだ。

私が思うに、インターネットでの成功モデルはヒルズに住むことではない。冒頭に述べたように、「場所を選ばず仕事ができる」がネットの恩恵であり、ヒルズはそれを象徴していない。ヒルズに住むのなら金持ちなら誰でもいいわけだ。

ネットの成功モデルは「田舎で畑耕しながら、アフィリで年収一億円稼いでいますけれど、何か?」だと思う。汚れた軍手で大根と札束を持って「ガハハハッ」ってのがネットの成功モデルだろって。何で誰もやらないんだろうと不思議に思う。

 

 

まとめ

地方自治体によるご当地キャラやご当地アニメなどの地方活性化に勢いがある。景気悪化による都心に行くメリットの減少と場所を選ばず仕事ができる環境、そして、若者の意識の変化が相まって、地方への移住は今後進むだろう。
あえて言いたい「東京に行く意味何かあるの?」

 

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