斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

facebook広告を使って、ページの『いいね!』を増やす10の鉄則

facebook広告の管理画面は、仕様変更がよく行われる。
そのたび、設定方法などを覚えるのに少々手間取った。しかし、今回は使いやすい。8種類の広告の中から目的別で選ぶことができる。これなら直感的に理解できる。
今回は、新しい管理画面を使って、低コストでページの『いいね!』を増やす方法について話をしよう。

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ページの「いいね!」を増やす10の鉄則

facebookページの広告を出稿する際、いくつか広告設定をする必要がある。この広告設定をどのようにするかで、広告の効率性がほぼ決まる。適切な設定をすれば、『いいね!』の獲得コストは安くなる。上手くいけば、3万円の予算で『いいね!』を1000増やすことも可能だ。

では、10の鉄則を紹介する。

  1. 画像
  2. 広告文
  3. 地域
  4. 年齢
  5. 性別
  6. 趣味・関心
  7. つながり
  8. その他のカテゴリ
  9. キャンペーンと予算
  10. 入札



では、順を追って説明しよう。

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1. 画像

facebook広告を注目させるには、画像が最も重要だ。人はテキストより先に画像を見る。画像の良し悪しで、クリック率が大幅に変わってしまう。

では、どのような画像が好ましいのか。
一つは、メッセージ性が一瞬で伝わる写真やイラストだ。数文字程度のコピーが入っても構わない。
もう一つは、人の顔だ。人間はどうしても、人の顔があるとそちらに目を移してしまう習性がある。士業やコンサル業など、人が商品の場合、自分の顔を出してみるのもいいだろう。

画像は全部で6つ使用することができる。

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画像をアップロードしておけば、後はfacebookページが一番効率良く『いいね!』が集まる画像を割り出してくれる。この機能を使わない手はない。できる限り画像をアップロードしておこう。

 

 

2. 広告文

まずは、設定画面を見てほしい。

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広告文には、「見出し」と「テキスト」の2つ入力する箇所がある。
この2つを入力すれば、ニュースフィードに表示される広告と右側スペースに表示される広告が同時に作られる。
広告文を入力した参考例として、私が出稿しているFB広告を紹介しよう。

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実はこの広告、1つの『いいね!』を集めるのに43円(25日ほど運用した平均)のコストしかかかっていない。

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まずは、広告の一番上にはfacebookページ名が表示される。
ページ名はどんな広告を出稿しても必ず表示される。しかし見出しは、右バーに広告が掲載される際にしか表示されない。それも薄く灰色で。正直、見出しはクリック率などにあまり影響しないと思っていい。それよりも、露出の多いページ名のほうがクリック率に影響を与える。(ページ名の重要性は、ページの『いいね!』が集まるfacebookページの作り方で詳しく述べているので参照してほしい)
とはいえ、見出しは一応書いておいたほうが良い。できれば、ページ名と被らない言葉を用いて見出しを作るといいだろう。

続いて、テキストを見てほしい。
参考例では、「WEBによる集客、販促効果の高め方、仕組み作り、ブランディングなど、売上アップに役立つコンテンツを配信。「あなたから買いたい!」と言われる秘密をコンサルタント4名がお伝えします。」と書かれている。

テキストの内容はクリック率に大きく影響する。どれだけ魅力的なコピーを書けるかが成否を分ける。魅力的なコピーを書くコツは、“何が得られるか”を明記することだ。そして、“なぜそれが得られるのか”の裏付けも明記する。すると、説得力が増す。
参考例の本文には、 “得られるもの”と“裏付け”を明記しているのがお分かりだろうか?

・何が得られるのか→「WEBによる集客、販促効果の高め方、仕組み作り、ブランディングなど、売上アップに役立つコンテンツ

・その裏付けは何か→「コンサルタント4名

また、写真と広告文には一貫性があり、ぱっと見ただけで、「あぁ、この4名のコンサルタントが売上アップのコンテンツを配信してくれるんだな」と理解できる。

広告に掲載できる文字数は、見出し、25。テキスト、90。これを超えた文字数は掲載できない。理想は、魅力的なコピーがいっぱいに埋まっていることだ。文字量の多いほうが広告の幅も大きくなり目立ちやすいからだ。

広告文は、画像と違い複数用意することはできない。だが、広告はいくつも作成することができるため、そこで広告文のテストを行うことはできる。他の条件は一切変えず、広告文だけを変えれば、最も効率の良いものが割り出せるはずだ。

 

 

3. 地域

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地域に密着した商売であれば、迷わずこの機能を使おう。
市区郡町村まで絞り込むことができる。ただその場合、地方だと人数が相当絞り込まれてしまい、キャンペーンのオーディエンス数(30日間で広告がリーチするユニークユーザーの推定数)が10万を切ることもある。だが、少ないからといって無理に広げても意味がない。それが今の市場だと受け入れ、広告を出稿しよう。数ではなく、質を取るほうがSNSでは正しい選択なのだ。

 

 

4. 年齢

対象年齢があるのなら使おう。13~64歳の間であれば、対象年齢を絞り込める。
たとえば、20代をターゲットにしているのであれば、20~29歳と絞り込めばいい。もし、これといった対象年齢がなければ、幅を持たせた設定をすればいい。

 

 

5. 性別

女性限定、または、男性限定の商売をしているならば、この機能を使おう。
先ほどの年齢制限と一緒に活用すれば、対象者を随分絞り込める。
たとえば、働き盛りの30、40代のビジネスマンを対象にしているのであれば、年齢制限を30~49歳として、性別を男性とすればいい。

 

 

6. 趣味・関心

広告設定の中で、この設定は特に重要だ。
[閲覧]ボタンを押せば、いくつかのカテゴリが表示される。その中から、広告に合うカテゴリを選んでいく。適切なカテゴリを指定できれば、低コストでページの『いいね!』を集められる。

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また、キーワードを入力しても関連するカテゴリが表示される。そこからカテゴリを指定してもいい。

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7. つながり

必ず[(ページ名)とつながりのないユーザーのみ]に設定すること。設定を[すべて]にしてしまうと、すでに『いいね!』を押した人にまで広告を表示してしまう。

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[詳細つながりターゲットを設定]もあるが、これを使うと絞り込み過ぎてしまい、『いいね!』の数が集められなくなる。他のfacebookページのファンを集めたいのであれば、ページ名を入力すればいい。それをした場合、おそらく、オーディエンスの数が表示されないだろう(出す先がほぼゼロに近い)。

 

 

8. その他のカテゴリ

その他のカテゴリの中から、指定できるカテゴリがあれば、指定して絞り込んだほうがいい。目ぼしいカテゴリがない場合があるかもしれないが、なければないでいい。

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3~7の設定は、対象者の絞り込みだ。おそらく、今まで解説してきた絞り込みを行えば、オーディエンスの数は、数十万~数万になっているだろう。もし、100万を超えるようであれば、絞り込みが甘い。私が今まで広告運用してきた感覚から言うと30万以下が最も効率が良い。絞り込むほど効率が良くなる。ただし、絞り込み過ぎるとオーディエンスの数が少なすぎて、効率が良くても大して『いいね!』が集まらない。効率良く『いいね!』の数が集まるのは、数万前後~30万前後だろう。

 

 

9. キャンペーンと予算

予算設定は、[1日当たり ¥●●●]と設定する。出せる予算にもよるが、1日、500~1,000円で運営するといいだろう。

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仮に、1つの『いいね』を集めるコストが50円だったとする。予算が1日500円であれば、毎日10の『いいね!』が集まる。1日1000円であれば、毎日20の『いいね!』が集まる。
はじめはテストなので、予算を少なめに設定して、良好な結果が出たら、予算を上げて広告を運用すればいいだろう。

 

 

10. 入札

入札は、[ページへのいいね!に合わせて最適化]に設定しておけばいい。[クリックに合わせて最適化]や[インプレッションに合わせて最適化]に設定する必要はない。広告の目的は、あくまでもページの「いいね!」を増やすためである。先ほど言った[ページへのいいね!に合わせて最適化]設定にしておけばいい。

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広告の効果が悪いと、[クリックに合わせて最適化]や[インプレッションに合わせて最適化]に設定して、単価を自分で調整しようとする人がいる。だが、これはあまり賢明ではない。変えるべきは入札の設定ではなく、結果を残せていない1~8の設定だ。効果的な広告が作れなければ、価格の部分をいくらいじっても良い成果は残せない。


以上が、facebookページの『いいね!』を増やす10の鉄則だ。

 

 

コストが上昇した際の対策

広告を始めたときは、比較的安く『いいね!』が獲得できる。
しかし、時間と共に徐々にコスト(『いいね!』を獲得する単価)が上昇していく。1ヶ月もすれば倍以上になる。これとは別に、突発的にコストが跳ね上がる日もある。
時間の経過に伴うコスト上昇と突発的なコスト上昇の原因はハッキリとは分かっていない。

あくまでも私の推測だが、
時間の経過に伴いコストが上昇する理由は、ターゲットとのマッチング度合いが薄くなるためだろう。おそらく、FB広告は設定したターゲットとのマッチング度合いが濃い層から広告を出している。時間が経つに連れ、徐々にマッチング度合いが薄くなっていくのだろう。そのため、広告の効率が悪くなりコストが上昇する。

突発的にコストが上昇する理由は、競合が関係していると思われる。競合が増えたり、または競合が急に単価を上げたりしてきた際にそれに引きずられて、こちらのコストも上昇する。

これらの解決策はある。
時間の経過に伴うコスト上昇に対する解決策は2つ。
広告を新たに作るか、一時的に広告を停止するかだ。
私自身試みてみたが、広告を新たに作るとだいぶコストが軽減される。また、1ヶ月以上広告を停止してから再開してもコストは軽減される。

突発的なコスト上昇は、その都度、広告を停止するしかない。
だが、必ずしも広告状況を毎日確認しているわけではない。予算設定を[通算]にして予算額を万単位にしていた際、もし、突発的なコスト高に見舞われたら、大変な損害を被る可能性がある。そうならないためにも、予算設定は[1日当たり]に設定しておく必要がある。そうしておけば、突発性なコスト高に見舞われても、損害は最小限に抑えられる。予算設定を[1日当たり]にするのは、こうしたリスクを避けるためでもあるのだ。

 

 

まとめ

facebookページの広告は、とても使いやすくできている。
YahooやGoogleが提供しているPPC広告の管理画面と比べれば、難易度は10分の1以下だ。今までお伝えした方法で広告を運用すれば、比較的安価で、ページの『いいね!』を増やすことができるだろう。では、あなたの成功を祈る。

教材:ゼロから事業を軌道に乗せたFacebookマーケティング