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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

目標設定には2種類ある | 結果目標と行動目標

理論・方法論

目標には2種類あることをあなたはご存じだろうか?
「結果目標」と「行動目標」である。

例を挙げて違いを説明しよう。
たとえば、
「今月は、絵を描いてネットオークションで5万円稼ぐ」は結果目標である。
「今月は、絵を5枚描いてネットオークションに出そう」は行動目標である。

結果目標は、不確定要素が多分に影響する。
絵を描いてオークションに出しても、売れるかもしれないし売れないかもしれない。売れたとしても、高値だったり安値だったりする。このように、結果目標は他者や環境が大きく影響してくる。

それに対して行動目標は不確定要素が少ない。「今月中に絵を5枚描く」は、自分の行動次第であり、コントロール下なのである。

では、どちらがいいのか。
それは時と場合、人の好みにもよる。

詳しく説明しよう。

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結果目標の持つ力

「二兎を追う者は一兎をも得ず。百兎を追う者は百兎を得る」。 
前文は誰もが知る諺だが、後文は私の作った造語だ。目標は一種の思考法であることを示唆している。二兎は追いかけて捕まえようと考えるが、百兎は追いかけて捕まえようとは考えない。罠を仕掛けて捕まえようとするはずだ。

このように目標を高く持てば、既存のやり方では達成不可能と考え、今までにないやり方を模索するようになる。結果目標の良い面はここにある。目標を高く掲げることで、アイディアを捻り出すきっかけができるのだ。

大借金を抱えて見事完済する人たちを稀に見るが、おそらく彼らは、半強制的に結果目標による思考法を強いられたからこそ、完済することができたのだろう。「今までのやり方ではどうやっても返済できない。ではどうすればいいのか」と。

もし結果目標を立てるなら、若干、非現実的な目標を立ててみるといい。
「年商を10%増やす」ではなく、「年商を200%増やす」。
「客単価を500円上げる」ではなく、「客単価を5,000円上げる」。

このような高い目標を設定すれば、「頑張ればなんとかなる」の域を超えるため、抜本的にやり方を変えざるを得なくなる。私論を述べれば、頑張ればなんとかなる結果目標ほど、つまらないものはない。

結果目標の良い面はほかにもある。
それは、共有しやすい点だ。後に述べる行動目標は自身の行動次第のため、誰かが介入したり手伝ったりすることができない。しかし、結果目標ではそれが可能である。

たとえば、友人や仲間に「今年は○○を達成したい。そのためには、△△の技術を有する人と有益な情報を持っている人が必要だ。誰かいたら紹介してほしい。手伝ってほしい」とお願いできる。

最後にもう1点だけ結果目標の良い面を挙げておこう。
人にもよるが、モチベーションアップにも概ね有効に働く。目標を掲げることでやる気が増す人は一定数いる。そのような人にとっては、結果目標は動機付けになるだろう。(ちなみに私は無理なんですけどね)

 

 

行動目標の持つ力

行動目標は、自分の行動のいかんによって達成、不達成が決まる。
つまり、言い訳無用の自己管理次第なのである。

私は最近、「年内にWEBコンテンツを50記事書く」という行動目標を掲げた。1日、1記事書けばお釣りが来る計算だ。1記事30分~3時間と幅はあるが、難易度は決して高くない。

記事を書く目的は、WEBサイトへのアクセス数を増やして売上に繋げるためである。ではなぜ、「WEBからの売上を2倍にする」などの結果目標にしなかったのか。

ご存知の人も多いと思うが、SEOはGoogleのアルゴリズムが大きく関与する。また、競合もいるため、私の行動だけが結果に影響を与えるわけではないのだ。このように不確定的要素が多過ぎるため、私は結果目標ではなく行動目標を選択した。

行動目標の良い面は、するべき行動が明確になる点だ。そのため、迷いが生じない。淡々と行動を積み重ねるだけである。結果は後から付いてくる方式だ。

不確定要素が多い結果目標は、行動と結果の結びつきが弱いため、一喜一憂しやすい。もし、それで行動が止まってしまうとしたら、本末転倒である。それを避けるために行動目標はうってつけである。

また、抽象的過ぎる目標は、行動目標に落とし込むといい。
たとえば、「3ヶ月以内に彼女を作る」といった目標では、十中八九、彼女は作れない。何をどうしていいのかがまるで見えないからだ。標語だけ掲げて実行できていない会社の社訓と同じである。しかし、「3ヶ月以内に50人に声をかける」であれば、具体的な行動が見えるため、自己コントロール下である。これならば、一歩目も出やすい。

一歩目が踏み出せない場合、行動目標を掲げてみることをお勧めする。

 

 

結果目標と行動目標を融合させる

結果目標を行動目標に落とし込むことも、場合によっては可能だ。
ただし条件がある。ある程度、数字(データ)が揃っていることが前提となる。

たとえば、あなたはある会社のセールスマンだとしよう。上司から「今月は200万稼いで来い」と命じられたとする。結果目標は200万円。これを行動目標に落とし込んでみよう。その場合、先に言ったように数字(データ)が必要となる。

今までの自身のセールスデータを調べてみると、
100件テレアポして1件のアポが取れ、10件訪問して2件成約する。客単価は40万円だと分かった。

200万円稼ぐのであれば、客単価が40万円のため、月5件の成約が必要となる。成約率が20%であるため、5件成約するには25件訪問する必要がある。25 件訪問するには、アポ率1%のため2,500件電話する必要がある。訪問に7日間、電話に15日間割くとして、1日166件の電話アポイントする必要があると算出できる。つまり、「月200万円稼ぐ」という結果目標を達成するためには、「15日間で2,500件(1日166件)の電話をする」という行動目標を達成すればいいのだ。

このように数字(データ)が予め分かれば、極端な目標でない限り、行動目標に落とし込むことは可能であり、計画もできる。今回の例でいえば、成約率や客単価がそれにあたる。

時と場合に応じて目標設定法を使い分けるといいだろう。

 

 

まとめ

結果目標は、「思考法」「共有化」という側面を持っている。人によってはモチベーションアップにも繋がる。
行動目標は、自己コントロール下の自身の行動を目標にするため、実現可能性が高い。また、数字が揃ってさえいれば、結果目標を行動目標に落とし込むことが可能である。

 

 

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