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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

人生で大切なことは、すべて「読書」から教わった

理論・方法論

本を読む。変哲もないありふれた行為だが、人生の縮図がそこにある。読書は、読む人の人生観を映す鏡である。同時に、人生を学ばせてくれる良き教師でもある。
本から人生の教訓を学べるが、「読書」そのものからも教訓は学べる。
今回は、私が読書から学んだ人生の教訓をお伝えしたい。

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「速く」より、「早く」

本を速く読むコツは、早く読むことだ。
購入直後、配送直後に本を読む。これが一番速く本が読める。なぜなら、手に渡った直後が最も読む気があるからだ。この機を逃すと、本への熱が冷めて読まなくなる。積読行きへとなる。

仕事も同じ。仕事の速い人は、仕事を始めるのも早い。
仕事のできる人とできない人では、仕事を始めるまでの時間に大きな差がある。いかに早く始めるか、この大切さを読書は教えてくれる。

教訓:「速く」より、「早く」

 

 

早く失敗する

購入した本がすべて役立つわけではない。当然、ハズレもある。
しかし、買い続けていれば必ず、何度も読みたいと思える本に出会える。
私の感覚では、200冊に一冊だ。この一冊に出会うために200冊があるのだと私は考えている。大切なことは、200冊を早く読んでしまうこと。10年かけて読もうが、1年かけて読もうが同じ200冊であれば、1年のほうがいい。その分早く良き一冊に出会える。

人生も同じ。数多くの経験をしていれば、失敗もするだろう。しかし、1回は必ず大きな成功体験をする。人生の差は、数多くの経験を10年かけてしているのか、1年かけてしているのかの違いだ。

教訓:早く失敗するほど、早く成功する

 

 

半端な知識で語らない

「最近、いい本がない」と嘆く人がいる。そんな人は総じて、大して本を読んでいない。本を読んでいる人は「最近、いい本があってね」と話してくる。

恋愛でも同じ。「いい女がいない」「いい男がいない」と言う人は、大して異性と接していない。接している人は、「最近、いい男がいてね」と話してくる。
知れば知るほど、いいものがあることを知る。どの世界でも同じである。

教訓:浅学ほど批判する。碩学ほど褒める

 

 

損切りが大切

面白くないと思った本は、途中で読むのを止めていい。
「読まないのは、お金がもったいない」と思い、我慢して読む行為は、お金だけでなく、時間まで無駄にしている。

生活や仕事でも同じ。大枚を叩いて購入した家具は、なかなか捨てられない。大金を注ぎ込んで始めた事業は、なかなか辞められない。
不必要なのに、「まだ使えるかも」「まだ利益を生むかも」と考えてしまう人は、使わない家具、利益を生まない事業を持ち続けることになる。もったいない精神は必ず損をする。

教訓:不必要なものを持ち続けるほうが、「もったいない」

 

 

溜めるほどやる気は失せる

積読本が溜まれば溜まるほど、読む気は失せる。
読む気が失せれば、さらに本が溜まる。積読が常習化している人は、この悪循環に陥っている。

仕事でも同じ。仕事を溜める人は、どんどん仕事を溜める。溜まった仕事を見て、やる気が失せるからだ。
溜めれば溜めるほど溜まるのが、世の中の法則。溜め始める前に処理をしよう。

教訓:一つ溜めたら、雪だるま式に溜まる

 

 

「後でやる」か「今やるか」

積読をする人は、「後で読もう」「また今度」と考えている。
積読をしない人は、「今読もう」「今日中に」と考えている。
積読は、思考の結果である。この思考は、仕事でも生活でも表れる。なぜなら、同じ頭を使っているからだ。

人は、「後派」と「今派」に分かれる。
細々した雑用仕事を見て、「後でやろう」と考える人と「今すぐしよう」と考える人がいる。
掃除するべき部屋を見て、「後でやろう」と考える人と「今すぐしよう」と考える人がいる。中間は無い。どちらかに人は属する。

教訓:読書も仕事も、同じ頭でしている

 

 

始めの一歩は小さくていい

積読本を読み始めるコツは、「1行だけを読む」と決めることだ。
「10冊読む」「1冊読む」などと目標を高くしてはならない。積読状態の人は、読む気力が少ないため、低い目標から始めるといい。一度読み始めたら、自然と1ページ、1章と読み始めていくものだ。

生活でも同じ。溜まった何かに手を付けるためには、はじめの一歩を出来る限り小さくすること。「一歩目を小さくすると始められる」のではなく「始められるまで一歩目を小さくする」と考える。

教訓:やる気に合わせて一歩目を小さくする

 

 

「とりあえず」を捨てよう

本を捨てられない人は、「また読むかもしれないから、とりあえず残しておこう」と考える。この考えは2つの意味で間違っている。
1つ目、「また読む」確率は、極めて低い。ほとんどは、棚の中で何年も眠る羽目になる。
2つ目、残すことを前提とした読書は、真剣に読まない。結局、身にならない読書をすることになる。

これは本に限らず服でも同じ。「また着るかもしれない」と考えて残した服は、大して着る機会はない。ほとんどはタンスの中で眠る羽目になる。とりあえず服を残す人は、真剣に服を選ばない。安物をたくさん買い込んでタンスをいっぱいにしている。

教訓:「とりあえず」は、物もお金も時間も無駄にする

 

 

抽象的ではなく、具体的に

「お勧め本は何ですか?」と訊いて、紹介される本は、あなたには合わない。紹介された本は、その人にとってお勧め本であって、あなたにとってのお勧め本ではないからだ。
訊くなら、「私は、○○に関心があります。それに関するお勧め本はありますか?」。そう言わなければ、あなたに合う本を紹介してもらえない。具体的であればあるほど、欲しい物は手に入りやすい。

恋愛でも同じ。「いい男いますか? いたら、紹介してください」では、誰を紹介してよいか分からない。何を持って“いい”のか分からない。
具体的な理想の人が言えなければ、理想がないのと同じ。理想の人とは出会えない。

教訓:抽象的な願いは叶わない。具体的な願いが叶う

 

 

一つのテーマに集中する

勉学したいテーマが三つあるとする。
あなたなら、三つのテーマに関する書籍をどう読むだろうか。
学習効果が高いのは、一つのテーマにだけ集中して読むことだ。集中して読むことで一つのテーマの造詣が早く深まる。一つのテーマの造詣が深くなれば、他のテーマを学んだ際、吸収良く学べる。関連付けや応用が利くからだ。

事業も同じだ。同時に三つの事業をスタートさせると大失敗する。それよりは、一つの事業に集中する。その事業が軌道に乗ったら、もう一つの事業を始める。
結果的に三つのことをしていても、時間やお金を分散して三つ同時にするのと、一つずつ集中して三つするのでは、結果に大きな違いが生まれる。

教訓:分散より、集中のほうが実りは大きい

 

 

決断に時間をかけない

本の購入に時間をかける人は、本が捨てられない。
これは本に限らず、ほかでも同じだ。購入に時間がかかる人は、捨てるのも時間がかかる。なぜなら、決断力がないからだ。「購入」と「捨てる」に、その人の決断力が垣間見える。

生活や仕事でも同じ。決断力のある人は、「始める」と「止める」を決めるまでの時間が極めて短い。決断力のない人は、なかなか始めず、止めるときもダラダラと続けてなかなか止めようとしない。買物を見るだけで、その人の決断力がよくわかる。

教訓:「決定」がのろまな人は、「引き際」ものろま

 

 

一冊で得る物は一つだけでいい

本の内容を血肉にできない人は、「全部やろう」とする。
本の内容を血肉にできる人は、「一つだけやろう」とする。
生活を変える指南が一つでもあれば、本を読むのを止めていい。その一つだけを実行すればいい。千数百円で一つの行動を改められれば安いものだ。

アドバイスも同じ。
人は、一つずつしか自分を直せないものだ。複数同時に直そうとしても、結局は一つも直せない。人にアドバイスするときも、一つしか助言しない。3つ以上伝えると、一つも行動に移さない。

教訓:一歩ずつ進むのが、一番の近道

 

 

本を処分するまでが読書

人が、最も真剣に本を読むときは、引っ越しをするときだ。捨てる本と捨てない本を分ける際、本を読み直す。人は、「捨てる」を意識してはじめて真剣に本を読もうとする。この心理を利用する。
2,3ヶ月に一度、ブックオフなどに本の訪問査定を予約する。予約を入れれば、査定の日までに溜まった本を真剣に読むようになる。

これは、仕事で言う締め切りと同じ。人は、締め切りがあると懸命に働き、なければ堕落する。仕事や本を積んでしまうのは、締め切りがないからだ。

教訓:締め切りがないものは、堕落する

 

 

物理的な制限をかける

積読をしないコツは、本棚を置かない、もしくは、小さくすること。
積読は、積んでおくスペースがあるからそれをしてしまう。なら、そのスペースを無くしてしまえばいい。そうすれば、必然的に積読はできなくなる。

生活でも同じ。冷蔵庫の中のものを腐らせるのは、冷蔵庫が大きいからだ。衣類をたくさん買い込んでしまうのは、クローゼットやタンスが大きいからだ。小さくすれば、腐らせることも、買い込んでしまうこともない。

教訓:無駄は、無駄なスペースから生まれる

 

 

本との出会いは、人との出会い

本を通じて人生を変える機会がある。それは、著者との出会いだ。
感銘を受けた本の著者に会いに行く人は、人生を好転する機会に恵まれる。人生を変えるのは結局のところ「出会い」しかない。その出会いを生むのは、行動力だ。

仕事で成功する人は、ほぼ例外なく行動力がある。行動力のある人は、出会いが多い。当然、チャンスにも恵まれる。
テレビや新聞で優れた人を見つけたら、すぐにアポを取る。このような人にしかチャンスは訪れないのだ。

教訓:行動力のある人にしかチャンスは掴めない

 

 

メモをする

人の話を真剣に聞く人は、メモをする。
メモする習慣がある人は、ない人と比べて、学習力が高い。

読書でも同じ。読書は、著者が読者に向けて自説を教えてくれている。学ぶ意欲のある人は、本の隣にメモ用紙とペンがある。読書は、「読む」と「書く」をして完結する。

教訓:人の話は、メモして聞こう

 

 

読む側から、書く側になろう

読書は人生を変える力がある。その恩返しは、本から得た内容を血肉にして、自分が書く側に立ち、ほかの人に役立つ情報を発信することだ。それが、今まで読んできた本への恩返しだ。「自分はいつか書く側になる」と思い、本を読むことで学習量が格段に上がる。

人生も同じ。自分が受けた恩は、その人にではなく、ほかの人や次世代に送る。「自分はいつか与える側になる」と思い、人生や仕事に励む人は、人生から得る学びは多くなる。

教訓:現在から将来を描くのではなく、未来から現在を描く

 

 

まとめ

読書はただ情報を得るための行為ではない。
人生や仕事に大切なものをたくさん教えてくれる。ここで紹介したのは、私が読書から学んだほんの一部の教訓だ。

読書に限らず、どんなものからでも教訓は得られるはずだ。たとえ、ゲームでも遊びであっても、だ。自分がいる分野から何か教訓は得られないかと考えてみる。もしかしたら、新しい一面に出会えるかもしれない。

 

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