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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

僕らは本を読まなくなった。だから出版してもメリットは少ない。

ビジネス インターネット

昨日、ある女性とお茶をしていたとき、こんな話が出た。
「私、元々読書好きなんだけど、最近めっきり本を読まなくなったの。何でなんだろう? って考えてみたら、知りたいことがあったらまずネットで調べて、それで十分事が足りるようになったの。ほら、最近のWEBって、充実したコンテンツが多くなってきたじゃない」。

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この話に、きっと多くの人が共感するだろう。
何か知りたい情報があった際、人の頭の中では二択が生じている。「ネットで調べようか、本で調べようか」と。

私も元々読書家で、以前は月に50~100冊は読んでいた。先ほどの女性同様、今ではめっきり減り、10~20冊程度になっている。読まなくなった理由も同じだ。WEB上のコンテンツが充実してきたからである。

 

 

コンテンツSEOに、出版業界は駆逐される

WEB上のコンテンツは、今後も確実に充実していく。
なぜそう言い切れるのかと言うと、コンテンツSEOが背景にあるからである。コンテンツSEOについて詳述すると長くなるため、簡潔に説明すると、優れたコンテンツほど検索結果の上位に表示しますよ、というGoogleのアルゴリズムである。

つまり、検索結果に上位表示したければ、ほかのサイト以上に優れたコンテンツを作る必要がある。そのため、企業をはじめ、アフィリエイタ―やブロガ―は、優れたコンテンツを作成しようと日々尽力している。このようにWEB上は、必然的に優れたコンテンツが生まれる仕組みとなっているのだ。

これは何を意味しているのか。そう、書籍との差がなくなりつつあるのだ。
書籍に近い優れたコンテンツが、WEB上で手っ取り早く、しかも無料で手に入る。これでは、書籍が売れなくなるのも致し方ない。

 

 

Youtubeも出版業界のシェアを喰う

2015年はYoutubeが台頭する年だと言われ、日々、多量の動画が投稿されている。そのお陰もあって、勉強になる動画が数多くある。

私が動画を見ていて気づいたのは、「Youtubeを見ている時間は、以前、ビジネス書に費やしていたんだろうな」ということだ。そう、Youtubeもまたビジネス書のシェアを喰っているのだ。

さらに良質なコンテンツを得たければ、schoo(スクー)をはじめとした、オンラインライン学習スクールを見る手もある。月額980円支払うだけで、専門講師の授業が受け放題になる(スクーの場合は、デザインやソフトウェアに関する動画も多いため、専門学校のシェアも喰っている、とも言える)。
出版業界は、こうしたネット上にあるコンテンツとしのぎを削らなくてはならないのだ。

 

 

出版するメリットが年々減少している

冒頭で紹介した女性との話にはまだ続きがある。
その女性はこう言った。「以前は、出版したいと思っていたけれど、今はそれほどの意欲がないわ」。

本が売れない時代において、出版するメリットは減少している。
昨年私のもとに、出版オファー(商業出版)が二度来たことがある。私があまり乗り気ではなかったため、そのまま破談となった。なぜ乗り気ではないのか。一から原稿を書くのが億劫だったからである。

6年前、起業したばかりの私は、出版しようと意気に燃えていた。企画書を書いて、出版社に送ったりもした。そんな私も今や、先の女性と同様、さして出版に意欲が持てない。

書籍に必要な文字数は10万字以上。正直、これだけの分量を書いて出版するよりも、WEB上に掲載したほうが圧倒的に収益に繋がる。確かに、出版することでブランディング効果があるのは理解できる。ただそれは、重刷がかかった場合の話であって、重刷がかからなければ、少しの印税と「売れない著者」の烙印が押されるだけである。そして二度と出版のチャンスは廻って来なくなる。

持論を述べれば、著者は自身で重刷がかかるだけのファンを確保してから出版するのが好ましい。成功例で言えば、ちきりん氏やイケダハヤト氏だろう。ブログで自身のファンを作り、書籍を出す。この順番が逆であれば、両者の書籍はここまで売れていなかったに違いない。

 

マーケット感覚を身につけよう

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武器としての書く技術 (中経出版)

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まとめ

出版業界は、WEB上にあるコンテンツや動画が競合となる。それらの多くは無料であり、書籍に充てていたはずの時間シェアを奪い去っていく。時間シェアの減少は、出版不況に拍車をかけ、同時にそれは、出版するメリットの減少を意味している。「無名から出版して有名になる」の手法は終わり、「多少有名になってから出版して、さらに有名になる」の手法が正攻法となるだろう。

 

 

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