斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

SEO対策 | コンテンツSEOの対策をするうえで大切な考え方

今、SEO対策に四苦八苦している企業は多いはずだ。
SEO業者に大枚をはたいて被リンクを購入したにも関わらず、順位が上がらないからだ。以前なら、被リンク対策は効果的だった。だが、今となってはほとんど効果がない。なぜなら、Googleは被リンクの評価を著しく下げ、コンテンツが中心の評価制度に舵を切ったからだ。巷では、これを『コンテンツSEO』と呼んでいる。

では、なぜ被リンクの評価を下げ、コンテンツの評価を上げたのか。その理由を説明するには、まず、検索エンジンの本来の目的を知る必要がある。
まずは、そこから説明しよう。

 

 

検索エンジンの目的

検索エンジンサービスの目的はただ一つ。
それは、『ユーザーにとって有益な情報を提供すること』だ。ユーザーが入力した検索キーワードに沿った情報(サイト)をいかに的確に表示させられるか。的確であればあるほど、ユーザーには余計な手間をかけさせずに済む。ユーザーも満足すればGoogleの検索エンジンを好んで使ってくれる。

Googleの検索エンジンを使う人が増えれば増えるほど、それに比例してGoogleの広告露出と広告収入が増加する。このように、利用者を増やして広告収入を得るのがGoogleのビジネスモデルなのだ。

これは、SEO対策をするうえで、必ず押さえておきたい知識であるSEOの本質でもある。この本質を見失えば、小手先のSEO対策に翻弄され、SEO業者に騙され続けるようになる。

 

 

Googleから見て、被リンク対策は大迷惑

検索エンジンの目的は、『ユーザーにとって有益な情報を提供すること』。言い換えれば、有益でないサイトが検索結果に表示されるのは困るのだ。
それは当然だ。検索エンジンで検索をしたにも関わらず、関連性のないサイトが上位に表示されれば、ユーザーは不満を覚える。それが度重なれば、ユーザーはGoogleの検索エンジンを利用しなくなるだろう。そのため、人工的に被リンクを貼り、無理やり上位表示させる手法をGoogleは快く思っていない。

そもそも、なぜ今まで被リンクは有効だったのか。
それは、「被リンク=推薦」とGoogleは判断していたからである。つまり、「被リンクが多く貼られているサイトは、きっと有益なコンテンツが書かれているのだろう」と見ていたわけだ。

これをSEO業者は逆手に取って、被リンクの販売を行ってきた。しかし、Googleのアルゴリズムは、被リンクの評価に頼らずとも、有益なコンテンツを発掘できるようにまで進化した。そのため、Googleは被リンクの評価を下げ、コンテンツ重視への評価制度へと舵を切ったのだ。

これにより、悪質なSEO業者は窮地に追いやられただろう。被リンクの効果が弱くなった今、背水の陣を強いられているSEO業者は多く存在しているはずだ。

 

 

Googleは、コンテンツ重視でサイトを評価する

アルゴリズムの最終着地点は、検索キーワードにマッチしたサイトが上位表示される状態だ。これが検索エンジンの理想形である。Googleのアルゴリズムは、日々この理想形に向かって改良を重ねている。

検索結果でページを上位に表示させたいのであれば、キーワードにマッチしたコンテンツを用意すること。これが、王道にして最強のSEO対策である。小手先のSEO対策は今後一切通用しない。

大切なことなので、もう一度言う。
SEO対策の王道は、「キーワードにマッチしたコンテンツを用意すること」。これ以上のSEO対策はない。

 

 

中身の濃いページを作る

有益なコンテンツを別の言い方で表現すれば、中身の濃いページだ。
よくある間違ったSEO対策の一つに、『ページの量産』がある。ロングテール理論でアクセスを稼ごうとしているわけだ。だが、もうそのやり方ではアクセスは稼げない。いくら薄いページを量産しても、アクセスは増えないのだ。

以前は、被リンク対策などをしてPageRankを上げていれば、ペラペラな薄いコンテンツでも上位表示させることができた。しかし、先ほどから何度も伝えている通り、コンテンツの薄いサイトは今後も評価が下がるため、ペラペラなページを量産するロングテール理論はもちろん通用しない。
これからは、中身の薄いコンテンツを10ページ書くよりも、中身の濃いコンテンツを1ページ書くほうがアクセスを集められるのだ。もちろん、中身の濃いコンテンツを量産するロングテールなら言うことなしだ。

 

 

コンテンツSEOに必要な資源

コンテンツ重視のコンテンツSEO。
その中で、検索結果で上位表示させるには、有益なコンテンツを書く必要があると説いてきた。では、有益なコンテンツを書くためには、何が必要か。当然、コンテンツは必要だ。もう一つ大切なことがある。それは、コピーライティングである。

喩えて言うならば、コンテンツは食材。コピーライティングは料理。
どんなに良い食材(コンテンツ)を持っていても、それを上手く料理(コピーライティング)できなければ、ユーザーに有益なコンテンツとは思ってもらえない。そのため、コンテンツだけではなく、コピーライティングも重要になってくる。

以下からは、SEO対策で必要になる2つの資源、『コンテンツ』と『コピーライティング』について解説する。

 

 

コンテンツは情報収集力が命

コンテンツSEOは、いかに有益なコンテンツを集められるかが命になる。
そのためには、3つのことをする必要がある。

 

1、自社にあるコンテンツを洗い出す
2、競合を凌ぐコンテンツを作成する
3、さらにコンテンツを足し作成する

 

 

1、自社にあるコンテンツを洗い出す

まず始めに、自社が持っているコンテンツを洗い出す必要がある。
自社独自の視点や理論があるかもしれない。独自の切り口があれば、ユーザーの関心を引くことができるだろう。ユーザーは、共感や驚きを覚えれば、SNSなどでシェアしてくれる。

これはあくまでも推測なのだが、Googleはコンテンツ量に対しての滞在時間と直帰率を評価の対象にしていると考えられる。それらのデータを元に「このサイトには有益なコンテンツがある」と判断しているはずだ(そうでないと、コンテンツの善し悪しの判断がつかない)。
そのため、ユーザーの関心を引く切り口であれば、滞在時間が長くなり、直帰率も減り、Googleからは高い評価を得られるだろう。

 

 

2、競合を凌ぐコンテンツを作成する

次に、対策したいキーワードで検索する。
検索結果では上位10位が表示されるはずだ。これらすべてが競合になる。競合よりも有益なコンテンツが書ければ、上位表示される。そのためにも、競合が書いているコンテンツ以上の質と量が求められる。

有益なコンテンツを書こうと思えば、1ページ内のコンテンツ量は必然的に増えると考えている。なぜなら、競合の上を目指そうとなれば、より充実したコンテンツを載せる必要があるからだ。量は自然と増えていくはずだ。

ウィキペディア(Wikipedia)を見てほしい。必ず上位表示される。その理由は、キーワードにマッチした客観的な情報が満載だからである。また、カテゴリーごとにリンクが貼られており、読みやすいページ作りにもなっている。このように読みやすく分かりやすいページを作ることも大切だ。コンテンツの読みやすさも、コンテンツ力の一つだと思ってほしい。

ウィキペディア(Wikipedia)は、SEO対策の良いお手本となるため、参考にするといいだろう。

 

 

3、さらにコンテンツを足し作成する

競合を調査してコンテンツを書いたとする。
「競合が提供しているコンテンツは網羅しているから大丈夫だろう」と早計しないでほしい。むしろ、「まだ足すことはできないか」、「まだ伝えるべきことはないか」と考えてほしい。

理想は、ユーザーの求めている情報をすべて自社のサイトで提供できる状態だ。「さらに詳しく知りたい人は他サイトを見てください」という態度ではダメだ。参考情報もできれば自社内のサイトで用意するほうが好ましい。

これは、SEO対策およびユーザーを逃さないためだけではなく、競合を意識しての戦略でもある。競合が我々のサイトを見たとき「このサイト以上のコンテンツは書けない」と思わせられれば成功だ。

自分たちが競合サイトを調べるように、競合も我々のサイトを調べてくる。そのときに「このサイトよりも、有益なコンテンツが書ける」と思われれば、競合は我々以上のコンテンツを用意してくる。そうなればまた、こちらは書き直したり、書き足したりしなければならない。そんなことにならないよう、圧倒的なコンテンツを用意して、競合を戦意喪失させたほうがいいのだ。そのためには、今までの10倍以上の労力を割いてコンテンツを書く気概が必要になる。

 

 

コピーライティング力

コンテンツが用意できたら、次はコピーライティングだ。
先ほども喩えたように、良い食材があっても料理が下手では、食材を活かしきれない。

コピーライティングには、大きく2つの方法がある。

1、プロに任せる
2、自社で書く

 

 

1、プロに任せる

プロに任せるのは有効な方法だ。
自社で集めたコンテンツをプロに渡せば、プロは構成を練りコンテンツを書いてくれるはずだ。
プロもピンキリなため、必ずしも腕の良いプロに当たるとは限らない。リスクヘッジするために、数人のライターに書かせて良いものを採用するという手もある(採用されなかったプロは良い顔をしないが)。

プロ数人に書かせるのはコストがかかる。しかし、被リンクをすることに比べれば、大したコストではないはずだ。そうして腕の良いコピーライターを見つけたら、その人だけに集中してコンテンツ制作を依頼し続けるのがいいだろう。

 

 

2、自社で書く

自社でコンテンツを書く際は、専属で一人置くか、何人かで書いたほうが良い。
そうでなければ有益なコンテンツを書くのは困難だ。

対策キーワードを検索してくる人は、どんな人か、どんなニーズがあるのか、どんな生活をしているのかなど、ペルソナを作ったり、予測したりして、ターゲットユーザーに合ったコンテンツを考えなければならない。

コンテンツ重視のSEO対策は、片手間ではなく、本腰を入れてコンテンツを書かなければならないのだ。別の言い方をすれば、どれだけお金をかけたかではなく、むしろ、どれだけ時間と労力をかけたかで勝敗が喫するのだ。

 

 

まとめ

コンテンツSEOは、真摯さが問われると私は考えている。
以前は通用した、お金で物を言わせるSEO対策はもうできない。これからは、ユーザーが読みたいものは何かと考え、真摯に向き合ってコンテンツを書く時代である。
これは悪い時代なのだろうか。私は良い時代だと思う。ユーザーが求めるコンテンツを直向きに書いた企業(人)が報われるのだから。

ぜひ、ユーザーが求めるコンテンツを書いてほしい。それは、あなたのビジネスのためであり、ユーザーのためでもある。コンテンツSEOとは、お互いがhappy happyになる素晴らしい検索システムなのだ。

 
参考サイト:コピーライティングについて学びたい方はこちら(私のサイト)