斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

コンテンツマーケティングがもたらす5つの恩恵

今後のSEO対策で最も大切になるのは、コンテンツだ。
ユーザーに対していかに有益なコンテンツを提供できるかがSEOにおける成功のカギを握っている。

SEOにおけるGoogleの軸は、「検索キーワードにマッチした有益なサイト(情報)を提示する」。これが、検索エンジンにおけるGoogleの使命であり、アルゴリズムの主眼となっている。Googleがこれから先、どんなにアルゴリズムを変更しようが、この軸が揺らぐことはないだろう。

SEO業者から被リンクを購入して順位を上げてきたサイトは、今軒並み順位を下げている。被リンクよりも、コンテンツの質を重要視するようになったからだ。Googleの使命を鑑みれば、遅かれ早かれ、コンテンツが主役になる時代が来るのは予測できる。

ナチュラルリンクは、今はまだある程度のSEO効果はあるが、将来はその効果もなくなるかもしれない。ナチュラルリンクを集めるにしても、そのカギはコンテンツが握っている。コンテンツが重要なのには変わりない。

もう、小手先の被リンク対策は通用しない。コンテンツが主役となる時代の幕開けなのだ。

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コンテンツマーケティングがもたらす5つの恩恵

コンテンツを主軸にSEO対策を行えば、5つの恩恵がもたらされる。この恩恵はビジネスに好影響を与え、集客、収益の増加をもたらすだろう。
では、具体的に5つの恩恵について述べよう。

 

  1. 検索エンジンからの流入が増える
  2. SNSで拡散され、流入が増える
  3. ブランディング効果が高まる
  4. 競合を目に見える形で圧倒できる
  5. 無形資産を積み上げることができる

 

1から説明しよう。

 

 

1. 検索エンジンからの流入が増える

分かり切ったことだが、検索エンジンからの流入が増える。
Googleは有益なコンテンツを載せているサイトほど上位に表示するようになった。今後もその精度は上がるだろう。

あなたが有益なコンテンツをWEBで提供すればするほど、Googleから評価が得られ、上位表示されるようになる。被リンクを購入する必要も、自作自演のリンクを貼る必要もない。そのコストや手間暇をコンテンツ制作に回すほうが、よほど効果的なSEO対策になる。

 

 

2. SNSで拡散され、流入が増える

有益なコンテンツであれば、SNSでも拡散される。
TwitterでRTされたり、facebookでシェアされたりする。当然、そこからの流入が見込める。

私のTwitterには2万人のフォロワー、facebookページには3,000人のファンがいる。ブログ記事を書き上げ、SNSでシェアをすれば、1日で300~500の流入が見込める。1ヶ月に10記事ほどシェアされれば、それだけで3000~5000の流入がある。もし拡散されれば、さらに流入数は増えることとなる。
SEOは持続的なアクセスをもたらすが、SNSは瞬発的なアクセスをもたらす。

 

 

3. ブランディング効果が高まる

SEOで評価され、SNSでも拡散されるサイトであれば、ブランディング効果も見込める。
検索エンジンで上位に表示され、なおかつ、有益なコンテンツがぎっしりと詰まっていれば、ユーザーはそのサイトを運営している会社を信頼するだろう。当然それは、サイトでのコンバージョンなどを高める。つまり、流入を増やすばかりか、コンバージョン率やメルマガの登録率を高め、収益に大きく貢献するのだ。

 

 

4. 競合を目に見える形で圧倒できる

コンテンツは目に見える武器だ。当然、あなたのサイトは競合から見られているし、あなたも競合のサイトを見ているだろう。

少し想像して欲しい。あなたはある業界へ参入しようと企てている。WEBでの集客を考えており、競合のサイトを調べてみた。すると競合は質の高いコンテンツを100ページ以上有していた。あなたはどう思うだろう。戦意喪失しないだろうか。「これ以上のサイトはそう簡単に作れない」と。つまり、あなたが有益なコンテンツを書くほど、競合へプレッシャーを与えられるのだ。これが業界入りたての企業(人)であればなおさらである。コンテンツとは、一種の参入ハードルと言える。

 

 

5. 無形資産を積み上げることができる

コンテンツは無形資産になる。だが、他の無形資産とは異なる点がある。
特許や商標であれば、管理費や更新費用がかかる。だが、コンテンツは維持費も更新費用もほとんど発生しない(ドメインやサーバー代ぐらい)。
また、技術や技能は常に教育し続けなければ劣化する。だが、コンテンツは劣化しない(時事ネタは陳腐化するが)。つまり、コンテンツという無形資産は、一度作ってしまえば、コストも手間もかからず、積み上げていくことができる。
検索順位さえ維持できていれば、昨年より今年、今年より来年とアクセス数は増え、WEBからの収益は上がり続けるのだ。

 

ここまでの話をまとめると、
有益なコンテンツは、SEOとSNSからアクセスを集める効果的かつ正攻法な手段である。また、WEBサイトのコンテンツは、ブランディングの一環でもあり、競合の参入障壁としても期待できる。
有益なコンテンツを積み重ねることは、ゼロコストの無形資産を蓄積するのと同義であり、『コンテンツ=金のなる木』と言っても決して大げさではない。
いかに有益なコンテンツを生み出せるかが、勝負の分かれ目である。SEO対策は、コンテンツをメインとした競争なのである。

 

 

コンテンツマーケティングの手順

有益なコンテンツをどのように書けばいいのか。そして、どのように発信していけばいいのかについて話していこう。

手順としては、全部で5つある。

 

  1. 対策キーワードを決める
  2. 競合のコンテンツ調査
  3. コンテンツの作成
  4. リストへの情報発信
  5. facebook広告を行う

 

 

1. 対策キーワードを決める

SEOの基本は、『キーワード』にある。
もし、キーワードの選択を間違えれば、アクセスが集まらないか、集まっても見込み度の少ないユーザーばかりを集めることになる。そのため、どのキーワードを選ぶかは、SEO対策の肝となる。

ユーザーが入力する、検索キーワードとは何か。一言で言えば、質問である。
たとえば、「広島市 ホームページ制作」と検索する人は、「広島市内でホームページを制作してくれる会社(人)はいないかな?」と質問しているのだ。このような質問をしてくる人は、お金を払う気がある。

ちなみに、「制作」と「作成」では、コンバージョンが違う。「制作」と検索をしてくる人は、誰かに依頼する気があるが、「作成」と検索してくる人は、自分で作るつもりの人だ。

ニーズが高いユーザーが検索するキーワードは以下の通りだ。

「○○対策」「○○依頼」「○○相談」 「○○制作(製作)」 「○○通販」「○○注文」「○○見積り」「○○受講」「○○予約」「○○費用」「○○宅配」。

これらのキーワードに対しては、セールスページを用意しておこう。そして、どのキーワードが最も収益性が高いかを、PPCでテストしてみるといい。なぜ、PPCをするのかは、こちらの売れるランディングページの作り方を参照してほしい。

参照ページを見ない人のために簡潔に要点を言えば、「上記のキーワードは、広告費を回収できるぐらい儲かるキーワードなので、利益を最大限のためにPPC広告を出そうよ」ということだ。


それ以外の検索キーワードは、情報を探しているケースがほとんどだ。
その場合、PPC広告を出しても、費用対効果はあまり良くない。キーワードによっては、多少利益は出るが、SEOやSNSで集客するのが好ましい。

検索キーワードの中でも、特に集客力があるのが、ノウハウ系、まとめ系、ニュース系を探している検索キーワードだ。

 

ノウハウ系の検索キーワードは以下の通りだ。
「~し方」「~やり方」「~方法」「~理論」「~共通点」など。
たとえば、「珈琲 淹れ方」であれば、珈琲を美味しく淹れるノウハウをサイトに載せて、珈琲に関連した商品を紹介すればいい。

ノウハウ系の場合、数字を前面に出したタイトルタグが好ましい。
たとえば「珈琲を美味しく淹れるための3つのステップ」「珈琲が美味しくなる3つのルール」など。そうすれば、ノウハウ系にピッタリのタイトルになる。

 

まとめ系の検索キーワードは以下の通りだ。
「~種類」「~ランキング」「~成功例(失敗例)」「~まとめ」「~紹介」「~口コミ」など。
たとえば、検索キーワードが「珈琲豆 種類」であれば、珈琲豆の種類と特徴などを載せて、取り扱っている珈琲豆を紹介すればいい。

まとめ系で大切なのは、まとめ方だ。価格順、人気順、国別、味など、まとめ方は色々ある。最近流行りのマーケティング用語で言えば、キュレーションである。
便利なまとめ方をするのが良いのか、それとも、ユニークなまとめ方をするのが良いのか、答えはキーワードや商品によって変わってくる。ユーザーから「とても参考になった」と言われるサイト作りを心掛けてほしい。

 

ニュース系の検索キーワードは以下の通りだ。
「最新」「今年」「○年」「初」「新発売」など。
たとえば、検索キーワードが「今年 インフルエンザ」であれば、ニュース系となる。
ニュース系は、ハマると一気にアクセスが集まる。キーワードにもよるが、関連商品が売れることもある。ただ、一過性で終わるコンテンツであることは自覚しておこう。

注意したいのは、「今年」や「最新」という言葉を使う際は、必ず年月日も入れておこう。
たとえば、「今年(2014年)」「最新(ウィンドウズ8)」。ユーザーの中には、「今年」や「最新」ではなく、「年月日」や「バージョン名」を入力してくる人もいる。そのために、年月日やバージョン名は記載しておこう。

ちなみに、「最新 エクセル」とGoogleで検索すると、2010年の情報が上がってくる。とても紛らわしい。改善の余地があると思われる。

対策キーワードの候補は、マトリクス表にまとめておくといい。
下の例のように、縦軸には親(メイン)になるキーワードを入れ、横軸には子(サブ)になるキーワードを入れる。

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親と子さえ決めておけば、すぐにキーワード候補が出てくる。
だが、これで終わりではない。あくまでも候補に過ぎず、ここから実際に優先順位を付けていく。
その際活用したいのが、Googleが提供しているキーワードプランナーだ。
このツールを使えば、どれだけの検索ボリュームがあるのかを調べられる。

検索ボリュームが出たら、次のマトリクス表に落とし込んでみよう。

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縦軸が検索ボリュームだ。横軸がニーズ(欲求)度合い。
右上から対策をしていくのが最も効率的だ。

まだサイトもなく、これからWEBでの集客を考えているのなら、右上から攻めたほうが好ましい。もうすでに、サイトがあり、PPC広告も運用しているのであれば、左上を攻めるのが好ましい。

対策キーワードが決まれば、次は競合の調査に入る。

 

 

2. 競合のコンテンツ調査

対策したいキーワードで検索をかけてみる。すると、検索結果に上位10サイトが並ぶはずだ。それらが全て競合となる。大事なのは、それらのサイトが載せているコンテンツ以上のコンテンツを載せることだ。
大事なのは量ではない。いかにユーザーが求めているコンテンツを載せられるか。つまり、質だ。

先ほど、検索キーワードはユーザーからの質問だと述べた。
この検索キーワードを検索してくる人は、「何を知りたいのか」「何を探しているのか」「何を提供したら喜ぶのか」と考える必要がある。さらに深くこだわりたければペルソナを作り、コンテンツの制作にあたる必要がある。

ペルソナとは、対象キーワードを検索してくるユーザーの人物像を仮設定することを指す。
対象が個人であれば、名前・年齢・性別・家族・年収、学歴、趣味、性格、生活スタイルなどを書きだしユーザーモデルを作り上げる。法人であれば業種、年商、従業員数などを書きだしユーザーモデルを作り上げる。
そして、どのようなシチュエーションで検索キーワードを入力しているのかを考える。すると、具体的なニーズが見えてくる、というわけだ。

ペルソナまで作り、コンテンツを制作している企業は中々ないだろう。だからこそ、あなたがユーザーについて少しでも深く考えられれば、競合よりも優れたコンテンツが作成でき、圧倒することができるのだ。

 

 

3. コンテンツの作成

今までは、コンテンツを作る前の段階について話してきた。
この段階を経なければ、競合より優れたコンテンツは作れない。

もし、競合に比べて自社のコンテンツが不足していれば、情報を収集する必要がある。ネットから情報を集めるだけでは駄目だ。書籍を買い、よく勉強して、自分の頭の中でよく咀嚼してからコンテンツを作成する。

当然、あなたは業界に関する専門的な知識を有しているはずだ。その知識を補強する意味で、情報を収集してほしい。自分の知識だけで作るよりはクオリティの高いコンテンツが作れるはずだ。

私の持論は、ネットの情報を上回りたければ、ネットの外から情報を集めなくてはならない、だ。書籍には、有益な情報がまとまっている。これぐらいの気概がなければ有益なコンテンツは作れない。

少し内部施策についても触れておこう。
すべての内部施策を挙げたらキリがないので、コンテンツに関する施策だけに言及する。

 

 

タイトルタグに対策キーワードを入れる

必ずタイトルタグには、対策キーワードを入れること。
コンテンツを作成している最中は仮のタイトルでいいので決めておこう。アップする時は、よく吟味してタイトルを決めて欲しい。

また、ウケのいいタイトルを作る簡単な方法は、数字を入れることだ。タイトルに迷ったら、数字を入れられないかと考えるといいだろう。

ちなみに、タイトルは28文字以内に抑えたほうがいい。28文字を超えはじめると検索結果に表示された際、タイトルが省略されるようになるからだ。

 

 

見出しに対策キーワードを入れること

見出し(h1やh2)にも、できれば対策キーワードを入れたい。
対策キーワードが入っているほうが、SEO上有利だ。見出しに入れれば、検索キーワードとマッチしているコンテンツがあるとGoogleも判断するためだ。(キャッチコピーの詳しい書き方は、「キャッチコピーの作り方」を参考にしてほしい)。

だが、無理に対策キーワードを見出しに入れる必要はない。無理に対策キーワードを入れて、不自然な見出しを作ってしまえば、コンテンツの質まで下げてしまう。不自然にならない程度に対策キーワードを見出しに入れればいい。

 

 

本文中にも対策キーワードを入れる

タイトルに沿ってコンテンツを書いていれば問題はない。自然な割合で対策キーワードが含まれるだろう。

よく目にする間違いは、対策キーワードを意識し過ぎて、不自然なほど対策キーワードを入れ込むことだ。そうなれば、コンテンツも不自然なものになり、かえって読みづらくなる。

私たちが見るべきは、Googleではなく、あくまでもユーザーなのだ。そしてGoogleはユーザーを見ているサイトを評価するのだ。この点を忘れてはいけない。

 

 

参考になる内部リンクを貼る

コンテンツに関連する別のページがあれば、内部リンクを貼る。
ユーザーのためでもあるが、リンク先へSEO効果をもたらす。リンクを貼ることで、古いページにもクローラーが巡回してくれるようになる。
ページが増えていけば、関連ページも増えるため、リンクを貼る機会も増え、サイト全体のSEO評価も高まる。ぜひ、忘れずにやってほしい。

 

 

コンテンツのアップデートを行う

コンテンツは一度作ったら終わりではない。
何度も更新して、質の向上を心掛けてほしい。新しい情報や追加情報があれば付け加えればいい。文章の校正や編集の必要が見つかれば、直せばいい。
たとえ、対策キーワードの検索結果が1位でも、コンテンツのアップデートを怠らないでほしい。コンテンツが有益性を増せば、ブランディングに貢献し、サイトの収益性を高める。集客性のあるページや収益をもたらすページは、特に気を配っておこう。

 

 

4. リストへの情報発信

コンテンツができ上がったら、メルマガ読者やSNSで発信しよう。
メルマガ、ブログ、facebook、Twitter、Google+、これらのリストに更新情報を案内すればすぐにアクセスは集められる。また、有益なコンテンツであれば、何かしらのバズ現象(RTやシェア)が起きるはずだ。
バズを起こしやすいのは、あなたのことを知っている人たちだ。つまり、あなたが抱えているSNSなどのリストである。

SNSなどのリストに対して、リンク先を案内した場合の反応率を紹介しておく。あくまでも目安なので、参考程度に留めて欲しい。

ブログ・・・・・・・読者の数に対して10%前後
メルマガ・・・・・・読者の数に対して10%前後
facebookページ・・ファンの数に対して1%前後
FB個人ページ・・・・友達の数に対して10%前後
Twitter・・・・・・・フォロワーの1%前後

効率がいいのは、ブログ、メルマガ、FB個人ページだ。
まず新しいページが完成したら一番に知らせよう。

 

 

5. facebook広告を行う

リストへ告知を済ませたら、次はfacebook広告を出してほしい。
理由は2つある。

1つ目は、広告を見た人の中から被リンクを貼る人が現れるからだ。
コンテンツが良ければ、ブログやサイトで被リンクを貼ってくれる人が現れるだろう。これらの被リンクはナチュラルリンクとして評価され、SEO上有効に働く。

2つ目は、広告を見た人の中からシェアをする人が現れるからだ。
コンテンツが良ければシャアする人が現れるだろう。そうすれば、さらに多くの人が目にするようになる(シェアはタダで広がる)。
日本人のfacebookの平均友達数は53人と言われている。誰か一人がシェアしてくれれば、先ほど書いたように友達数の10%、つまり約5人がリンク先を見てくれる。

最近のfacebookページは、広告の機能が豊富で、目的に合わせて広告設定ができる。これほど広告機能が充実したSNSはほかにないだろう。

 

 

 

コンテンツマーケティングでやってはいけないこと

最後は、コンテンツマーケティングをするうえでの注意点を述べておく。
注意すべきことは2つ。


  1. SEO業者からの被リンク購入
  2. SEO業者へのコンテンツ依頼



これも、一つずつ説明していこう。

 

 

1. SEO業者から被リンク購入

今後、被リンクの購入は御法度だ。確実にページの評価を下げてしまう。
もし、検索順位が上がらなければ、コンテンツを改善することだ。決して、被リンク購入などの安易な方法に走ってはいけない。Googleは、ナチュラルリンクしか評価せず、また、最近のアルゴリズムは高い精度で購入リンクを見極めている。

SEO業者は今、窮地に立たされているはずだ。
今までSEO業者は、被リンクを販売してクライアントの順位を上げてきた。しかし、ハミングバード以降、SEO業者から被リンクを購入した企業サイトは、軒並み順位が下がったのだ。

何度も言うが、SEO対策はコンテンツを磨き上げるほかない。有益なコンテンツを書けば自然と被リンクは集まるはずだ。ナチュラルリンクであれば、Googleから評価される。(将来はなくなるかもしれないが)

将来、被リンクはSEO効果を高めるという意味合いよりも、リンク先からアクセスを集めるという意味合いに変わるだろう。つまり、WEBサイトやSNSから被リンクを貼られれば、リンク先から流入があるということだ。SEO対策は、堅実にアクセスを集める方法しか残されていない。そして、それが本来あるべき姿なのである。

 

 

2. SEO業者へのコンテンツ依頼

最近のSEO業者は、コンテンツ制作に乗り出している。
謳い文句はどの業者もほぼ同じで、「今Googleはオリジナル記事(コンテンツ)を評価しています。当社専属のコピーライターが書いたオリジナル記事を安価でご提供します」となっている。

まず、オリジナルの記事であることは最低限のルールであるが、オリジナルだからと言って評価されるわけではない。有益かどうかで評価されるのだ。その点が大きく間違っている。業者も分かっていて謳っているとは思うが。

それと、記事制作費が安過ぎるのも怪しい。1記事5,000円以内で請け負っている業者がいくつもある。もし、有益な記事を書こうと思えば、1日や2日では書けない。1週間以上かかることさえある。一つの記事を書くのに5,000円以内で請け負えているのが不思議でならない。

私見を述べれば、このような業者に依頼しても、まともな記事は出来上がってこない。
有益なコンテンツを書くには、業界や商品の詳しい知識が必要になる。いくらプロのライターでも、それらの情報がなければ、有益なコンテンツなど書けるはずがないのだ。
安価にできるからと言って、安易にSEO業者の手を借りてはいけない。無駄な投資で終わる可能性は十分にある。

もし、プロの手を借りるのであれば、直接連絡の取れるライターに依頼したほうがいいだろう。情報提供などを積極的に行い、二人三脚でコンテンツを作成するつもりでいよう。費用もそれなりに用意する必要がある。1記事、数千円で求めるのは無理がある。
今まで被リンクに費やしてきたコストをコンテンツ作成に費やすのだ。コンテンツ作成は、SEO対策の一環でもあるのだから。

 

 

まとめ

もう小手先のSEO対策は通用しない。
SEO業者は淘汰され、小手先のSEO対策を行う企業も淘汰される。これは良いことだ。資本力ではなく、ユーザーにとって有益なコンテンツを考えて作ったサイトが正当に評価されるわけだ。これほどフェアな環境はない。もはや、上位表示への道は正攻法しか用意されていない。真剣にユーザーと向きあったサイトだけが生き残る時代なのだ。

ぜひ、本ページを参考にコンテンツ作りをしてほしい。きっと良い結果をもたらすだろう。

 

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