斜め45度からの理説

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漢字暗記を4カ月続けた結果、加速的暗記法を見出した

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「あれっ、漢字が書けない」
そんな経験をしたことはないだろうか。これを読まれている、ほぼ全員が経験していると思う。手で漢字を書く機会がめっきり減り、「読めるけど書けない」という状態に陥っているのだ。

元々私は漢字に明るいほうではないのだが、小学生低学年レベルの漢字が書けなかった時はさすがにショックを覚えた。そして漢字を一から勉強し直そうと心に決めた。2017年10月4日のことだった。

それから4ヶ月(2018年2月4日)、毎日10~20分間の勉強を続けた。成果は、漢字検定7級~準2級の漢字が正解率85点で書けるまでになった。漢字が書けるようになったのは嬉しい限りだが、思いがけない副産物まで手に入った。これが思いのほか大きな収穫だ。その副産物とは、「暗記法」である。

実は3年前から私は、語彙を広げるために、“読めなかった漢字”をひたすらノートに書いていた。そのため、「まぁ、漢字はそこそこ書けるだろう」と思っていたのだが、全く効果なし。読めるようになっていたけれど、書けるようにはなっていなかったわけだ。

この苦い経験から、「ひたすら書いて覚える」は学習効果が低い勉強法だと気づいた。調べてみたところ、ひたすら書くという行為は、見本となる字(漢字)を見ながら書いているだけで、頭を使っていないことが分かった。それよりも、漢字問題に挑み、「あれ、どんな漢字だったっけ」と考え、分からなければ正解を見て、「そうそう、この漢字だった」という経験を繰り返すほうがずっと記憶に残りやすいのだ。

問題が解けないという経験は、いわば“失敗経験”である。「人は失敗しないと学習しない」と言われているが、それは漢字暗記でも同じことだ。一方、「ひたすら書き続ける」には失敗がない。覚えないわけだ。

ちなみに私が漢字問題に使っているのは、スマホアプリ『漢検漢字トレーニングDX 』である。場所を選ばず勉強ができるため、抜群に便利がいい。

ほかにも、覚えにくい漢字、または、さっさと覚えたい漢字がある時の暗記法もある。まず、覚えたい漢字を紙の表に書き出して、裏にはその漢字の仮名を書き出す。次に、表の漢字を見てから目を閉じて頭の中で漢字を書く。最後に裏面の仮名を見て漢字を手書きする。「漢字を見ないで書く」のがポイントだ。この暗記法も、紙さえ持ち運んでいれば、どこでも復習ができる。

この二つの暗記法を覚えてから、ただひたすら書く暗記と比べて、学習効果は10倍以上も高まった。大げさな数字ではない。それぐらいインパクトがあるのだ。

この暗記法は、英単語でも使えるはずだ。まだ試したことはないが、漢字が一段落したら試してみたいと思う。

 

 

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