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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

起業家に最も必要なものは、何だかんだ言っても「情熱」

起業家として成功するか否かは、情熱が極めて重要になる。
もちろん、マーケティングや商品力も大切だ。だが、それらが完璧であっても、やはり情熱がなければ成功はありえない。
「起業家は情熱が大切だよ」と言われても、「はぁ、そうですね」としか返答できないだろう。もう少し具体的にこの言葉を噛み砕こう。
実は、情熱は数値化できる。それは、「仕事時間×仕事速度=情熱」である。逆説的に言えば、熱量は仕事量と仕事速度に表われる。

 

 

情熱があれば仕事時間は増やせる

「一日8時間労働、週休二日制で仕事する」などと考えている起業家は、総じて失敗する。起業経験がある人は分かるだろうが、1、2年はほぼ休みなしで働く必要がある。また、一日の労働時間も8時間以上欲しいところだ。そうでもしなければ、この厳しいビジネス環境でぽっと出てきた芽が育つわけがない。これができない人(少なからず覚悟できない人)は、起業するべきではないというのが私の持論である。

自分が好きで選んだ仕事だ。これぐらいのコストが払えなければ、本気とは言えない。もちろん長時間労働はラクではない。だが、情熱を持っていない仕事を8時間以上するのと、情熱を持っている仕事を8時間以上するのとでは、充実感はまったく異なる。やはり、後者の充実感は大きい。さらに、事が上手く運んだ時の喜びも格段に大きい。これは、起業家だけが得られる醍醐味ではないだろうか。だからこそ、長時間労働を1,2年にわたって続けられる。もし続けられないとしたら、それは情熱の総量が足りていないのかもしれない。起業家が競合の経営者に勝てる唯一の資源は、労働時間なのだ。これを徹底的に活用するしかない。

 

 

情熱があれば仕事速度は速くなる

起業家には悠長に悩んでいる暇はない。起業家の最も大切な経営資源「時間」が無駄になるだけだ。
成功する起業家は、決断と行動のスピードが常人に比べて段違いに速い。“その場で決定する”。これが、仕事の速い人の特徴だ。

起業を1,2年していると、一つや二つ大きな話が舞い込んでくる。また、膨大な量の仕事が降って来るときもある。このとき、情熱の量が低ければ尻込みをしてしまいチャンスを逃す。情熱のある人の返事は当然「YES」だ。不安点や疑問点はYESと答えた後に調整する。

起業家は、とにかく量をこなすことが大切だ。
これには二つの意味がある。一つ目は、量をこなすことで仕事のクオリティが上がること。二つ目は、実績が作れることだ。特に二つ目は重要だ。お客は、購買先を決定するのに必ず「実績」を判断材料にする。そのため、どれだけ早く実績を多く作れるかが重要になる。実績があれば、仕事を呼び、さらに実績が積まれ、次の仕事を呼び込む。量をこなすことで、こうした善循環が生まれやすくなる。

「何でもYESと答えていたら、損することもあるよ」。そんな意見もあるだろう。確かに損することはある。私も経験した。一つ私の経験談を述べておこう。

私は一年前、あるコンサルティング会社の社長から、販促物の制作依頼され、仕事を請け負った。しかし、納品したにも関わらず、未だ料金が支払われていない。私は基本前金制で仕事を受けているが、その社長からは「後払いで」とお願いされた。FBで繋がっている地元の会社ということもあり、初回ぐらいは融通を利かせようと考えた。これがそもそもの誤りだった。この経験から、知り合いだとしても後払いにはしないと心に決めた。ちなみに、その会社に支払いの催促を何度かしていたら、FBでの繋がりは切られ、電話にも出なくなった。
こうした酸いも甘いも、早めに経験しておくといい。何事もそうだが、失敗は早ければ早いほどいい。早く失敗するためにも、速く行動する必要がある。そして、行動の速度は情熱に比例するのだ。

 

 

まとめ

雑誌や書籍で見聞きする起業家の話は華やかに見えるかもしれない。だが、起業の現実は泥臭いことばかりだ。この泥臭さに耐えられるかどうかは結局のところ情熱でしかない。
今回の記事は、半ば自戒を込めて書いている。初心の情熱を忘れかけている起業5年目の自分のために。