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斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

大人になったら身に付けたい「応援する力」

力シリーズ

人は応援される側に立ちたがる。なぜなら、応援される側はいわば主役だからだ。自己顕示欲を有する人間なら誰もが抱く欲望だろう。だが、人生の悦びも仕事の悦びも実は“応援する側”にある。この“応援する悦びを知ること”を「応援する力」と私は呼ぶ。

実は、私たちは日常生活で知らず知らずのうちに誰かを応援している。ビジネスもその一つだ。仮に、あなたが化粧品店で化粧品を売っているとしよう。お客からお金をもらい商品を販売する。一見、物とお金の交換としか映らないが、視点をズラすと違った世界が見えてくる。

化粧品を購入するお客はそもそも何を求めているのだろうか。いつまでも若々しく美しい肌でいたいとの願いから商品を購入しているはずだ。売る側は、その願いを叶えるために商品を提供する。つまるところビジネスは、“お客の願望を叶える活動”でもある。

「なんだ、だったら毎日誰かを応援しているよ」と思うかもしれない。確かにそうとも言える。働くことは日々誰かに物(サービス)を売ることだからだ。だが、冒頭で述べたように、私の言う「応援する力」とは、“応援する悦びを知ること”である。私は問いたい。あなたは日々、応援する悦びを感じているのか?と。ノルマに追われ、数字ばかりを見ていないだろうか。

ビジネスをただの“物とお金の交換”として見るか、それとも、“お客の願望を叶える活動”として見るか。同じようにビジネスをしていても、生きている世界がまるで違う。

私は以前、健康や美容にまつわる商品を販売していた。社内には、お客をフォローする女性社員らがいた。彼女らは、言われずともお客に電話し、お客を励まし、共に悩み喜んだ。これは立派な「応援活動」である。

ビジネスを単なる“お金儲け”として見るのか、それとも“応援活動”として見るのか、同じ仕事でもその悦びの類が違う。

「応援する力」があれば、他人の人生に悦びを与えるだけでなく、自分の人生にも悦びを添えることができる。これが、大人になったら身に付けたい力の一つである。