斜め45度からの理説

どこにも転がっていない理論や方法論を語ります。

ブロガーがnoteで売っているお金儲け情報は、完全に情報商材

前回、noteの流行について記事を書いた。今回は、前回よりも抽象度を上げた視点で解説したい。

 

おさらいとして、今、ブロガー界隈でnoteが流行っている。火付け役は、イケダハヤト氏とはあちゅう氏。noteでコンテンツを売り、サロンへも勧誘している。

さて、この事象を抽象度を上げて見てみると、ある既視感を覚える。それは、情報商材の構造と瓜二つであることにだ。これについて、Twitterでも呟いたのでそちらを参照。

 

エッセイや小説なら話は別だが、ブロガーが自身の経験をもとに「役立つコンテンツ(ノウハウ系)」を販売するのなら、それはもう俗に言う情報商材である。イケダハヤト氏がnoteで売っているものは、情報商材そのものである。

 

情報商材を売ること自体は悪いわけではない。ただ問題は、noteはそもそも規約上、情報商材の販売を禁止している点だ。

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noteの利用規約

 

これについて、問い合わせた人がいる。

 

結論として、イケダハヤト氏の売っている情報は「情報商材には当たらない」とのこと。正直言って、無理筋だと思う。だが、この問い合わせはファインプレーである。なぜなら、ファウルの境界線を引いたことになるからだ。つまり、運営側から「ここまでのやり方(売り方)なら看過しますよ」の言質を取ったのだ。

アニメ『スラムダンク』でも、湘北vs陵南の試合中に牧伸一が言ったセリフ。

審判は今、フエを吹かなかった。ファウルじゃないとな。つまり、あれくらいのあたりなら、これからずっと審判はファウルをとれない。今のをとらなかったんだからな。これで魚住はチャージングの境界線を引いたんだ。

と同じ。

もし、誰かがnoteでのお金儲けに関する情報商材を売ったとして、運営側からIDを凍結された際、「なぜ俺がダメで、イケダハヤト氏はいいのか」という話になる。不明瞭な態度を取れば、信用を落とすだろう。運営側も、トップブロガーが突然利用し始めて、戸惑っているに違いない。この際、情報商材も許容範囲に収めたほうがいいとは思うが……。

もう一つ所見を述べれば、偶然か意図してかはわからないが、イケダハヤト氏が「noteでの稼ぎ方」を売っているのは、戦略的に正しい。前回の記事に詳しく記述したが、情報商材は本来、書籍とはマーケットを被らせないことが重要である。noteでの稼ぎ方を説いた書籍はまだないため、売れる条件を満たしている。(2018年7月に発売されました)

だれでもかんたん「売れるnote」のつくりかた

だれでもかんたん「売れるnote」のつくりかた

 

 

今後どのような進展があるのか、最後まで見届けたいと思う。

 

 

追記(本音)

今まで述べてきたのは建前。ここからは、本音を述べる。
正直言って、今回の一件には辟易している。これについて、ツイートにも吐露したので、そちらを見てほしい。

 

noteのようなサービス(仕組み)があれば、早晩、イケダハヤト氏のように情報商材を売ろうとする輩は一定数出てくる。それは仕方がない。それを除けるために規約があり、監視するために運営がいる。情報商材を作品と称して売るイケダハヤト氏も大概だが、それを看過した運営側には心底ガッカリした。

私は「嫌儲」でこんなことを思っている訳ではない。私は“節操のない金儲け”が嫌なのだ。今回の件は、まさにそれに当たる。noteは、情報商材を売る場ではないはずだ。それをしたイケダハヤト氏も看過した運営側も「節操がない」と私は思う。
※「節操」の意味→節義を堅く守って変えないこと。自分の信じる主義・主張などを守りとおすこと(goo辞典)

 

 

以上

 

 

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